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「母乳を出したいのに、全然出ない…」「授乳するたびに乳首が切れて、涙が出るほど痛い…」
産後のママが抱える悩みの中で、授乳トラブルは実に多くのママが経験しています。「母乳で育てなければ」というプレッシャーを感じながら、痛みや出ない不安と戦っているママへ、この記事を書きました。
3人の子どもを母乳で育てた私自身も、1人目のときは出血するほど乳首が切れ、2人目では乳腺炎で40度近い熱を出した経験があります。「うまくいかないのは自分だけじゃない」「原因がわかれば対処できる」——この記事がそのお守りになれば嬉しいです。
この記事でわかること
- 母乳が出ない主な原因と改善方法
- 授乳中の乳首の痛み・傷の原因と対処法
- 乳腺炎・おっぱいの張り(うっ滞)の見分け方と対処
- 母乳量を増やすために今日からできること
- 母乳育児を無理なく続けるための考え方
母乳が出ない原因は?産後すぐは「出ないのが普通」と知っておこう
「産んだら自然に出るはず」と思っていたのに、全然出ない——そう感じているママは多いはずです。でも安心してください。産後すぐに母乳がたっぷり出るママは、実はそれほど多くありません。母乳の分泌は、赤ちゃんが吸うことで少しずつ増えていくものです。
母乳が出にくい主な原因 6つ
原因 1授乳回数・吸わせる時間が少ない
母乳は「需要と供給」で成り立っています。吸われる刺激が少ないと脳が「必要ない」と判断して分泌量が減ります。
原因 2水分・栄養が不足している
母乳の約90%は水分です。産後は意識して水分を多めに摂ることが大切。1日1.5〜2Lを目安に。
原因 3ストレス・疲労・睡眠不足
母乳を出すホルモン「オキシトシン」はリラックス時に分泌されます。産後の寝不足・育児ストレスは大敵です。
原因 4赤ちゃんのラッチオン(くわえ方)が浅い
乳首の先だけをくわえていると、効率よく吸えません。乳輪ごと深くくわえさせることが母乳量アップの基本です。
原因 5乳腺が詰まっている(乳管閉塞)
母乳の出口(乳管)が詰まると、出ているのに出てこないという状態になります。マッサージや頻回授乳で改善を。
原因 6ホルモンバランスの乱れ・体質的な要因
甲状腺の問題や、帝王切開後のホルモン変化で分泌が遅れるケースも。気になる場合は産婦人科・助産師へ相談を。
私の1人目のとき、産後3日間ほとんど母乳が出なくて「私の体はおかしいんじゃないか」と泣いていました。でも助産師さんに「産後1週間は誰でも少ない。吸わせ続けることが大事」と言われてから気が楽になって。実際に1週間後からぐっと出るようになりました!
母乳量を増やすために今日からできること
母乳の量は、正しいアプローチを続けることで多くの場合改善できます。「出ないから諦める」ではなく、まずは2〜3週間続けてみることが大切です。
母乳を増やす7つのアプローチ
1. 頻回授乳を続ける(1〜2時間おきが目安)
「出ないから」と間隔を空けるのは逆効果。泣く前から授乳する「欲しがりサイン授乳」が分泌を促す最大の方法です。夜間授乳も重要です。
2. 正しいラッチオンを意識する
赤ちゃんの口が大きく開いたタイミングで、乳輪の下から乳頭を深くくわえさせます。口の中に乳輪が3/4程度入るイメージ。浅いくわえは痛みの原因にもなります。
3. 授乳前におっぱいを温める
温かいタオルやシャワーで乳房を温めると乳管が広がり、母乳が出やすくなります。授乳の5〜10分前に試してみましょう。
4. 搾乳(さく乳)を活用する
赤ちゃんが上手に吸えないときや、授乳後に残った母乳を搾乳することで「まだ必要」というシグナルを乳腺に送れます。手動・電動搾乳器を活用しましょう。
5. 水分を意識してしっかり摂る
授乳のたびにコップ1杯の水や白湯を飲む習慣をつけましょう。温かい飲み物は体を温めて分泌を促す効果もあります。
6. 栄養バランスのよい食事をとる
特定の食材(たんぽぽ茶・ハーブティーなど)が効くという声もありますが、科学的エビデンスはまだ限られています。まずは三食しっかり食べることが基本です。
7. 助産師外来・母乳外来を活用する
2週間以上取り組んでも改善しない場合は、専門家に相談するのが一番の近道です。母乳外来では乳房マッサージ・授乳姿勢のチェックなどを受けられます。
授乳中の乳首の痛み・傷の原因と今すぐできる対処法
授乳のたびに「痛い!」と感じるのは、初めてのママにとって本当につらいことです。乳首の痛みは「我慢するもの」ではなく、原因を取り除けば改善できます。まずは痛みの原因を確認しましょう。
乳首が痛い・傷になる主な原因
くわえ方の問題
・ラッチオンが浅い(先だけくわえている)
・授乳姿勢が合っていない
・赤ちゃんが途中で引っ張る
皮膚・感染の問題
・乾燥による皮膚のひび割れ
・カンジダ(真菌)感染
・ケアが不十分で傷が悪化
乳首の傷がなかなか治らないときはカンジダ感染を疑ってください。かゆみ・ピリピリした痛みが特徴で、抗真菌薬の治療が必要です。赤ちゃんの口の中に白いカスが出る「鵞口瘡(がこうそう)」も同時に起こることがあります。そのときは産婦人科・小児科どちらにも相談を。
乳首の痛み・傷への対処法
対処 1授乳後に母乳を傷口に塗って乾かす母乳には抗菌・保湿効果があります。授乳後に数滴乳頭に塗り、自然乾燥させることで傷の回復を助けます。
対処 2ラノリンクリーム・乳頭保護クリームを使うピュアレーン(ランシノー)などのラノリン100%クリームは赤ちゃんが口にしても安全で、傷の保護と回復に効果的です。授乳のたびに少量塗るだけでOK。
対処 3ニップルシールド(乳頭保護器)を使う傷がひどいときはシリコン製の保護カバーを使い、直接の摩擦を避けながら授乳を続けられます。傷が回復したら外しましょう。
対処 4授乳姿勢を変える同じ姿勢だと同じ場所に摩擦が集中します。縦抱き・フットボール抱き・添い乳など、複数の抱き方を組み合わせましょう。
対処 5搾乳→哺乳瓶で与えて乳首を休ませる傷がひどい場合は一時的に搾乳して母乳を継続しながら、乳首を回復させる期間を作ることも選択肢のひとつです。
私は2人目のとき乳首が切れすぎて授乳のたびに悲鳴をあげそうになっていました。ラノリンクリームを塗り始めて3日でだいぶマシに。産院の助産師さんに「もっと早く使えばよかったのに!」と言われました(笑)。傷がある間は搾乳で乗り切るのもアリですよ。
おっぱいの張り・しこり・熱がある場合は乳腺炎かも
「おっぱいが石のように張って痛い」「しこりがある」「熱が出てきた」——これらは乳腺炎(にゅうせんえん)のサインかもしれません。適切に対処しないと悪化するので、早めに対応することが大切です。
うっ滞性乳腺炎 vs 感染性乳腺炎の違い
| 症状 | うっ滞性(初期) | 感染性(悪化) |
|---|
| 発熱 | 37〜38度台 | 38.5度以上が続く |
| おっぱいの状態 | 張り・しこり・痛み | 赤く腫れ・熱感が強い |
| 全身症状 | 風邪に似た倦怠感 | インフルに似た高熱・悪寒 |
| 対処 | 頻回授乳・マッサージ | すぐ産婦人科へ(抗生剤が必要) |
乳腺炎・おっぱいの張りへの対処法
うっ滞性乳腺炎(初期)の対処
OK患側から先に頻回授乳する——詰まった側から赤ちゃんに吸ってもらうのが最善の解消法
OK授乳前に温める——蒸しタオルやシャワーで乳管を広げて詰まりをほぐす
OKしこりをほぐすマッサージ——授乳しながら、しこりのある部分を乳頭方向に向けて優しく押す
OK安静・水分補給——体を休め、しっかり水分を摂る
NG授乳を止める——母乳が溜まり続けてさらに悪化します。感染性に変わっていなければ授乳継続が正解
NG強くもみほぐす——力まかせのマッサージは乳腺を傷つけます。優しく、が鉄則
私が2人目のときに乳腺炎になったのは、夜間授乳をサボったある夜のことでした。翌朝39度の熱で、産婦人科に飛び込んで抗生剤をもらいました。「発熱したら24時間以内に受診」を頭に入れておいてください。早ければ早いほど回復も早いです。
赤ちゃん0ヶ月の成長・授乳のポイントをまとめて読む
混合育児・ミルク併用も立派な選択肢
「完母(完全母乳)にこだわらなくていい」——これは、3人育てた今だからこそ自信を持って言えることです。
ミルクを補足することは、赤ちゃんにとって「負け」でも「手抜き」でもありません。ママが倒れてしまっては元も子もないからです。混合育児のメリットを知っておきましょう。
混合育児のメリット
・パパや家族も授乳でき、育児の分担がしやすくなる
・外出時や夜間、ママが倒れたときの対応がしやすい
・乳首の回復期間を作れる(搾乳しながらミルク補足)
・赤ちゃんの体重が増えやすく、ママの不安が減る
・母乳の免疫効果は少量でも十分に発揮されます(完全ミルクより母乳が少しでも混じるだけで免疫物質は届く)
私は最初から「完母じゃないとダメ!」って思い込んでいて、ミルクを使うたびに自己嫌悪していました。でも小児科の先生に「少しでも母乳が飲めれば十分。ミルクもちゃんと栄養あるよ」って言われてから楽になって。ミルクに頼ることは、ぜんぜん悪いことじゃないです!
授乳・母乳に関するよくある質問
Q. 産後何日で母乳が出るようになりますか?
個人差がありますが、産後2〜5日で初乳から移行乳(白っぽい母乳)に変わり、1〜2週間かけて量が安定していくことが多いです。産後すぐに大量に出るケースはむしろ少数です。焦らず吸わせ続けることが一番大切です。
Q. 母乳が出ているか確認する方法はありますか?
赤ちゃんの体重が増えているか(1日あたり約25〜30g増が目安)、授乳後に赤ちゃんが満足そうに寝るか、授乳前後でおっぱいの硬さが変わるかを確認しましょう。心配な場合は産後2週間健診や助産師外来で体重計測してもらうのがおすすめです。
Q. 授乳中に飲んではいけない飲み物・食べてはいけないものはありますか?
カフェイン(コーヒー・紅茶など)は少量ならOKですが過剰摂取は避けましょう。アルコールは母乳に移行するためNG。脂っこい食事・乳製品の過剰摂取が乳腺炎を悪化させる場合もあるため、バランスよく食べることが大切です。
Q. 断乳・卒乳のタイミングはいつがいいですか?
WHO(世界保健機関)は2歳以上まで母乳育児を推奨していますが、いつ止めるかはママと赤ちゃんのペースで決めてOKです。断乳する場合は急にやめると乳腺炎になりやすいので、授乳回数を少しずつ減らしていく「計画断乳」がおすすめです。
Q. 母乳育児中に薬を飲んでもいいですか?
薬の種類によっては母乳に移行するものがあります。市販薬を含め、服用前に必ず産婦人科・内科・薬剤師に「授乳中である」と伝えて確認してください。自己判断での服用は避けましょう。
Q. 乳腺炎のとき、授乳を続けてもいいですか?
うっ滞性乳腺炎(詰まり・初期)の段階では、積極的に授乳を続けることが回復への近道です。ただし感染性乳腺炎(高熱・赤い腫れ)に進行している場合は、医師の指示に従ってください。授乳を止めると悪化する場合があるため、受診しながら継続するのが基本です。
出産準備チェックリスト|授乳グッズも確認しておこう
まとめ:母乳育児は「完璧」を目指さなくていい
母乳が出ない、痛い、うまくいかない——それはあなたが弱いのでも、ダメなのでもありません。母乳育児はほとんどのママが最初から悩むもの。正しい知識と、必要なときに専門家を頼ることで、多くの場合は改善できます。
3人育てた私でも、毎回違う悩みがありました。でも助産師さんや産婦人科に相談するたびに「一人で抱え込まなくてよかった」と思いました。どうか一人で悩まないでください。あなたが笑顔でいることが、赤ちゃんへの一番の栄養です。
この記事のまとめ
・産後すぐ母乳が出ないのは普通。頻回授乳を続けることで増えていく
・母乳量は「吸わせる刺激」と「水分・栄養・休息」で決まる
・乳首の痛みはラッチオン改善+ラノリンクリームで多くは解決できる
・発熱+おっぱいの腫れは乳腺炎のサイン。24時間以内に産婦人科へ
・ミルク補足は悪くない。ママが笑顔でいることが一番大切
・2週間以上改善しない場合は、迷わず母乳外来・助産師外来へ
この記事を書いた人

よう
看護師歴10年以上・医療情報担当
看護師として10年以上、現場で積み重ねた知識をもとに、医療情報をわかりやすくお伝えします。
※この記事は一般的な情報をもとに作成しています。実際の体調や症状については、医師または専門機関にご相談ください。
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