【不妊治療の助成金制度まとめ】費用の不安を減らす自治体の支援と申請方法

不妊治療は、心身の負担はもちろんですが、もうひとつ大きな課題が「費用」です。
「体外受精や顕微授精の費用が高くて続けられない…」
「1回の治療に数十万円かかると聞いて不安…」
そんな悩みを軽減するために、国や自治体では不妊治療の費用をサポートする助成制度を設けています。
この記事では、2025年現在の最新制度をもとに、助成金の種類・申請方法・対象となる治療・よくあるQ&Aまで、わかりやすくまとめました。
経済的な不安を少しでも減らし、安心して妊活・不妊治療に向き合えるよう、ぜひ参考にしてください。
2022年から不妊治療の「保険適用」がスタート
まず知っておきたいのは、2022年4月から、不妊治療の一部が健康保険の対象になったという点です。
従来は高額だった体外受精や顕微授精も、一定条件を満たせば3割負担で治療を受けられるようになりました。
保険適用の主なポイント
- 体外受精・顕微授精などの「高度生殖医療」が対象
- 年齢・回数制限あり(43歳未満・治療開始年齢など)
- 夫婦の両方に診察・検査が必要
ただし、すべての治療や検査が保険対象ではない点には注意が必要です。保険対象外となる項目(自費診療)が残る場合もあるため、自己負担が完全にゼロになるわけではありません。
保険適用後でも「助成金制度」は存在する
保険が使えるようになっても、実際には次のような出費が発生することがあります:
- 保険が効かない検査や治療(例:先進医療や特別培養法など)
- 保険適用の条件から外れてしまった場合(年齢・回数など)
- 初診時やカウンセリング費用
こうした負担に対し、自治体では独自の「不妊治療助成金制度」を設けており、条件を満たせば実費分を一部補助してもらうことが可能です。
つまり、保険適用+自治体助成金の二本柱で、より現実的に不妊治療に向き合えるようになってきているのです。
不妊治療の助成金制度にはどんな種類がある?
不妊治療に関する助成制度は、以下のような種類に分かれます。
1. 国の制度(厚生労働省)
2022年4月以降、国の特定不妊治療助成金制度は廃止されましたが、以下の制度は継続中です:
- 特定治療支援事業(地域単位)
- 男性不妊に対する検査・治療の助成
自治体によっては、国の制度に準じた形で再編された助成事業を行っているところもあります。
2. 自治体(都道府県・市区町村)の独自制度
多くの自治体では、保険適用外や追加費用を対象に独自の助成制度を設けています。たとえば:
- 1回の治療につき〇万円まで助成
- 年に〇回まで申請可能
- 所得制限あり/なしなど
助成内容は自治体ごとに大きく異なるため、住んでいる地域の制度を確認することが重要です。
実際にどのくらいの費用が助成される?
助成金の上限や支給回数は自治体によって異なりますが、以下は一例です。
| 自治体名 | 助成金の内容 |
|---|---|
| 東京都 | 最大10万円/回、年間2回まで |
| 大阪府 | 最大5万円/回、所得制限なし |
| 名古屋市 | 最大7万円/回、保険適用外の先進医療も可 |
ほかにも「交通費や宿泊費に使える制度」や、「男性の検査費用を対象に含める自治体」もあります。
お住まいの市区町村+不妊治療 助成金で検索すると、自治体の最新情報にたどり着きやすくなります。
助成金を受けるための主な条件とは?
不妊治療助成金を受けるには、以下のような共通条件が設定されていることが多いです。
1. 年齢制限
多くの自治体で申請時または治療開始時に「女性が43歳未満」であることが条件となっています。中には「40歳未満は回数制限なし、40〜42歳は〇回まで」など、年齢に応じた回数制限を設けている場合もあります。
2. 夫婦での申請(法律婚または事実婚)
基本的には、配偶者とともに治療を受けていることが条件です。事実婚も対象になる自治体がありますが、住民票や同居証明など追加書類が必要な場合があります。
3. 所得制限
以前は「夫婦合算で730万円未満」などの制限がありましたが、現在は所得制限なしの自治体も増加中です。各市区町村の最新情報を確認しましょう。
4. 指定医療機関での治療
助成の対象となるのは、多くの場合自治体が指定した医療機関で受けた治療のみです。通院先が助成対象に入っているか、事前に確認が必要です。
申請の流れと必要書類
助成金申請の手続きは、以下のようなステップで行うのが一般的です。
ステップ1:治療を受ける
まずは対象となる治療(体外受精・顕微授精など)を受け、医療機関から「証明書類(受診等証明書など)」をもらいます。
ステップ2:申請書を入手・記入
お住まいの自治体のWebサイトまたは窓口で申請書類を取得し、必要事項を記入します。
ステップ3:必要書類を揃える
- 受診証明書(病院で発行)
- 住民票(世帯全員分)
- 所得証明書(または課税証明書)
- 振込口座の情報
- 婚姻証明書(または事実婚の証明)
ステップ4:提出・審査
自治体に書類を提出し、審査を待ちます。通常、1〜2ヶ月で支給の可否が通知されます。
ステップ5:助成金の支給
承認された場合、指定口座に助成金が振り込まれます。
申請期限(治療終了後〇ヶ月以内など)もあるため、早めの準備が大切です。
よくあるQ&A|申請時の不安を解消
Q1. 保険診療と併用できる?
自治体によっては「保険適用外の治療に限る」としている場合もあります。保険診療と併用可かどうかは、必ず自治体に確認しましょう。
Q2. 男性不妊でも対象になる?
一部の自治体では、男性不妊(精子検査や手術など)に対する助成制度も整備されています。夫婦での治療として申請できるケースもあります。
Q3. 過去にさかのぼって申請できる?
原則として「治療終了後〇ヶ月以内」などの期限があるため、過去分をまとめて申請できない場合がほとんどです。通院中に早めに準備しておきましょう。
Q4. 途中で引っ越したらどうなる?
住民票があった自治体の制度が適用されます。治療時点で住んでいた自治体か、申請時点での自治体かは制度によって異なるので、引っ越し予定のある方は要確認です。
自治体の制度を見逃さないコツ
助成制度は市区町村単位で異なるため、情報収集がとても重要です。以下のような方法で確認しておくと安心です。
- 自治体の公式サイト「妊娠・出産」カテゴリをチェック
- 「〇〇市 不妊治療 助成金」で検索
- 病院の受付・相談窓口に聞いてみる
- 各地域の保健所・子育て支援課などへ問い合わせ
また、申請時期によっては予算枠がいっぱいになる場合もあるため、年度末や締切直前は混み合う傾向があります。計画的に申請しましょう。
実際に助成金を使った人の声
助成金制度は、「ある」と分かっていても、本当に使えるのか、申請が難しいのではと心配になることもありますよね。ここでは、実際に助成金を活用した方の声をいくつかご紹介します。
Case 1:東京都在住・35歳女性
「体外受精に進む決断をしたとき、経済的に不安でいっぱいでした。でも、自治体の助成金で1回につき10万円が補助されると知り、安心して治療に踏み出せました。通っていたクリニックの受付でも申請サポートがあり、思っていたよりスムーズに進みました。」
Case 2:地方在住・42歳ご夫婦
「年齢的に最後のチャンスかもしれないと思い、顕微授精に挑戦しました。先進医療で保険が効かない部分も多かったですが、住んでいる市で最大7万円まで助成金が出る制度があり、非常に助かりました。夫婦の協力で書類もきちんと揃えて申請でき、2ヶ月後に無事振り込まれました。」
こうした実例からも分かる通り、助成制度は“知っているだけで救われる”制度です。医療機関や行政窓口もうまく活用して、情報を逃さないようにしましょう。
申請時にありがちな失敗とその対策
助成金制度はありがたい反面、申請ミスや準備不足で支給されないケースもあります。以下のような失敗に注意しましょう。
よくあるミス
- 申請期限を過ぎていた
→ 治療終了から〇ヶ月以内などの締切を見逃すケース。治療直後に申請準備を始めるのが◎ - 書類の記入漏れ・不備
→ 医師の署名や押印、口座名義の相違など、小さなミスが不支給の原因に。 - 対象外の治療だった
→ 自由診療や未承認の治療法など、対象外と知らずに申請してしまうパターン。 - 通っている病院が助成対象外
→ 治療後に気づいても遅いため、通院前に「自治体の指定医療機関か」を確認しておくことが大切。
対策としてできること
- 治療開始前に制度の詳細をチェック(役所または医療機関で)
- 書類はコピーを取ってから提出する
- 不安なときは申請窓口に事前相談を
「せっかく助成が受けられるはずだったのに、もったいなかった…」とならないよう、早め早めの行動がカギです。
まとめ|助成金制度を上手に活用して妊活の負担を軽く
不妊治療は、高額な費用がかかるため、経済的な不安は誰にとっても大きな壁になります。
でも、保険適用の制度拡充や自治体による助成金制度の整備によって、金銭的なハードルは以前よりも確実に下がってきています。
この記事で紹介したように、各自治体ではさまざまな支援策が用意されています。少しの手続きで、数万円〜数十万円の補助が受けられる可能性があるのです。
「知らなかった」ではもったいない制度。
正しい情報を得て、うまく活用しながら、妊活を安心して続けていけるよう応援しています。
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