ダウン症のリスクが心配…妊婦さんの不安をやさしく解説|検査・年齢・相談の流れまで

妊娠が分かって嬉しい反面、「赤ちゃんは元気に育っているかな?」「もしダウン症だったら…」と、不安に思う方も多いはず。特に初めての妊娠では、知らないことだらけで検索が止まらない…そんな妊婦さんへ向けて、この記事では「ダウン症のリスク」「検査方法」「誰に相談すればいいのか」まで、やさしく解説します。
ダウン症とは?
ダウン症は、染色体の異常によって生まれる先天性の症候群で、主に21番染色体が1本多くなることで発症します。見た目や発達に特徴があり、知的障害を伴うこともありますが、最近では医療や教育の支援も進み、元気に成長するお子さんもたくさんいます。
ダウン症のリスクは年齢と関係があるの?
妊婦さんの年齢が上がるほど、ダウン症の発症リスクが高くなる傾向があることは事実です。たとえば35歳で約300分の1、40歳で約100分の1とも言われます。でも、これは「高齢だから必ず」という意味ではありません。
年齢だけでなく、遺伝や体質など様々な要因が重なるため、ひとりひとりの妊娠は唯一無二。数字だけを見て不安になりすぎないことが大切です。
どんな検査があるの?出生前診断の種類と時期
赤ちゃんの状態を知るための検査にはいくつか種類があります。以下に主なものをご紹介します。
- 母体血清マーカー検査:妊娠15~18週に母体の血液を調べる方法。
- コンバインド検査:妊娠11~13週ごろ、超音波と血液検査を組み合わせて行います。
- NIPT(新型出生前診断):胎児のDNAを母体の血液から調べる精度の高い検査。
- 羊水検査:確定診断のために行う検査で、妊娠15週以降に行われます。
検査は希望者のみが受けられるもので、必須ではありません。気になる場合は、早めに医師と相談してみましょう。
検査結果に不安を感じたときはどうすればいい?
もし「陽性反応」や「確率が高い」という結果が出たとしても、それがすべてではありません。特に非確定検査(NIPTや血清マーカー)では「可能性がある」という範囲での結果です。
まずは深呼吸をして、パートナーや家族と話し合いましょう。そして、必ず信頼できる産婦人科医・遺伝カウンセラーに相談してください。あなたが安心して妊娠を続けられるよう、医療者は全力でサポートしてくれます。
パートナーや家族とどう向き合えばいい?
検査や結果に悩んだとき、1人で抱え込まないでください。「赤ちゃんのことを一緒に考えたい」「どうしたらいいか分からない」と正直な気持ちを伝えることが、家族の絆を深めるきっかけにもなります。
また、同じような体験をしたママの声や相談事例などを読むことも、気持ちが少し軽くなるヒントになります。
まとめ:不安を感じたら、医師に相談を
妊娠中は心も体も敏感になりやすい時期。ダウン症という言葉に不安を感じるのは当然です。でも、正しい知識を持ち、自分の気持ちを大切にしながら進んでいけば、きっと納得できる選択が見つかります。
気になることがあれば、どんな小さなことでも遠慮せず、産婦人科で相談してみましょう。あなたと赤ちゃんの毎日が、安心で穏やかなものでありますように。