妊娠中の性、パパはどう乗り越える?気持ちの葛藤とママへの思いやり

妊娠中の性問題、パパはどう乗り越える?
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「妊娠中に性行為ってしてもいいのかな…」「求めたら嫌われないかな…」「自分の欲求は我慢すべきなのかな…」

妊娠が分かった瞬間から、パパとしての意識が少しずつ芽生える一方で、心の奥にしまっている不安や葛藤も少なくないのが“性”にまつわる話題です。

でも、このテーマはあまり語られない。誰にも相談できず、検索しても表面的な情報ばかり。だからこそ、本音を知りたいし、どう向き合えばいいか迷っている──そんなパパは少なくありません。

誰にも聞けない「妊娠中の性」の悩み

妊娠中の性に関する悩みは、誰もが経験しながらも、なぜか“タブー”のように扱われがちです。

「お腹に赤ちゃんがいるのに、そんなことを考えるなんて…」と自分を責めてしまったり、ママに気を遣いすぎて何も言えなかったり。逆に、何気なく触れたことで、ママに怒られてしまった経験がある人もいるかもしれません。

でも、それは“悪いこと”ではありません。なぜなら、パパだって「妊娠を喜んでいるからこそ、自分の感情を抑えている」人が多いからです。

我慢していることにも、限界がある

男性にとって、性欲は自然な感情です。それが「ママの体を心配しているから」「赤ちゃんのことが気になるから」と抑え込んでいると、やがてストレスや不安、孤独感に変わっていくこともあります。

「抱きしめたい」「スキンシップがほしい」と思っても、拒まれるのが怖くて言えない。

「自分の欲求を話すなんて情けない」と感じて、何も言えずに一人で悩んでしまう。

結果的に、ママとの距離を感じ始めたり、心のすれ違いが生まれたりすることもあるのです。

ママはママでつらい。でも無視されるのもつらい

一方で、ママも大変です。

妊娠中はホルモンバランスの変化、つわり、体の不快感、不安や緊張などで、性に対する感覚が変わるのは当たり前です。

「気持ち悪いわけじゃないけど、体が受け付けない」「眠いし疲れている」──そんな状態の中で、スキンシップを拒むことだって当然の反応です。

でも、そんな時にパパが何も言わなくなると、「私が拒んだから距離を置かれている?」「嫌われたのかも…」と、ママ自身も傷ついてしまうことがあります。

だからこそ、「話すこと」が大切なんです。

話さないと、どんどん遠くなる

多くのパパは「ママに気を遣っている」つもりでも、ママから見ると「冷たくなった」「避けられている」と感じることがあります。

お互いに思いやっているのに、気まずくなってしまう。それってすごくもったいない。

だから、性の話題も含めて、「本当はどう感じてる?」「どうしてほしい?」ということを、お互いに話せる関係が大切なのです。

求めること=悪ではない。伝え方で変わる

「性欲があること」は悪いことではありません。それは自然な感情だし、パートナーを大切に思っている証でもあります。

大事なのは、“どう伝えるか”。

「無理にしよう」とするのではなく、「寂しいと感じる時がある」「手をつなぐだけでも嬉しい」──そんな風に、気持ちをやさしく共有できると、お互いの心が少しずつほぐれていきます。

強引にではなく、歩み寄りたいという気持ちを伝えることが、夫婦の関係をより良くする一歩になるのです。

スキンシップ=性行為ではない。心の触れ合いを大切に

「性」と聞くと、どうしても「行為」そのものを思い浮かべがちですが、実はそれだけが“愛情表現”ではありません。

手をつなぐ、抱きしめる、背中をなでる、目を見て話す──そんなスキンシップだけでも、心がふっと軽くなることがあります。

妊娠中は、体の変化だけでなく、精神的にも不安定になる時期です。そんな時に、そっと背中に手を添えて「大丈夫だよ」と言ってくれるパパの存在は、ママにとって何よりも心強いものです。

パパ自身の気持ちを整理することも大切

とはいえ、「欲求を我慢すること」もまた、パパにとっては大きなストレスになり得ます。

「触れたいけど無理だろう」「求めたら嫌がられるかも」といった不安が続くと、自分の気持ちすら分からなくなってしまうことも。

だからこそ、まずは「自分は何に不安を感じているのか」「どうして欲しいと思っているのか」を、整理してみるのも一つの手です。

紙に書いてみたり、信頼できる人に相談したり、自分の気持ちに向き合うことで、ママにどう伝えるかも変わってくるはずです。

「性」の悩みは恥ずかしいことじゃない

「こんなことで悩むなんて情けない」「パパとして失格なのでは…」と、自分を責めてしまう人もいます。

でも、それは間違いです。

性に関する悩みは、誰にでもあります。そして、夫婦としての関係を築いていくうえで、避けて通れないテーマでもあります。

恥ずかしがらずに、心から思っていることを素直に伝える勇気。それが、ふたりの絆を深めるきっかけになるのです。

医学的な注意点:してもいいの?ダメなの?

医学的に、妊娠中の性行為が絶対にNGというわけではありません。妊娠経過が順調で、医師から「制限なし」と言われていれば、可能なこともあります。

ただし、以下のようなケースでは避けた方が良いとされています:

  • 切迫流産・切迫早産のリスクがある
  • 出血や強い腹痛がある
  • 感染症のリスク(性感染症や膣内炎症など)がある

また、妊娠後期になると、お腹が大きくなってくることで姿勢や圧迫の問題も出てきます。無理な体勢は避ける必要がありますし、何よりも「ママが安心できるか」が一番大切です。

※この記事は医師の監修を受けていません。具体的な可否は、必ずかかりつけ医にご相談ください。

「断られる」ことが怖い気持ちも、わかる

パパにとって、「断られる」のは地味に傷つくものです。たとえ頭では理解していても、「求められていないのかも」と感じてしまうと、少しずつ心が閉じていくこともあります。

そんな時は、「断る=あなたを嫌いになったわけではない」と自分に言い聞かせることが大切です。

ママの状況に寄り添いながら、それでもパパの気持ちも大事にする。そんな柔らかな心の姿勢が、夫婦を支えてくれます。

妊娠中こそ、ふたりの未来を考える時間に

妊娠中は、ふたりの関係が変化する時期です。

性に対する考え方、価値観のズレ、不安、孤独──いろいろな感情が交錯します。でもそれは、「夫婦になっていく過程」そのものなのかもしれません。

ママがどんな気持ちでいるのか、パパがどう感じているのか。それを共有できる時間を大切にしてください。

赤ちゃんが生まれる前に、「ふたりの関係を見つめ直す時間が持てた」ということは、何よりの財産になります。

妊娠中の性の悩みは、ふたりで向き合えば絆に変わる

妊娠中の性に関する悩みは、決して一人で抱えるものではありません。

パパの気持ちも、ママの気持ちも、どちらも大切にしながら、話し合うこと。ぶつかることがあっても、そこに愛情と信頼があれば、必ず乗り越えられます。

性の話題をきっかけに、夫婦の絆を深めるチャンスに変えていきましょう。

そして何よりも、ママの体と心を一番に思いやるパパであり続けること。それが、パパとしての“やさしさ”のカタチです。

「誘う」のではなく「想いを伝える」──パパの工夫が鍵

妊娠中に限らず、「性の悩み」を話題にするのはとてもデリケートです。
特にママがつわりや不調でつらい時期であれば、「今そんな話?」と受け取られてしまう可能性もあります。

でも、ただガマンするだけでは、いずれ限界が来てしまう。

だからこそ、「したい」とストレートに伝えるよりも、「最近距離ができた気がして、ちょっと寂しいんだ」「ママがつらいのは分かってるけど、触れられないと不安になることもある」といった形で、自分の“気持ち”を素直に伝えることが大切です。

ポイントは、「してほしい」ではなく「一緒にどうしたらいいか考えたい」と伝えること。これは、“押しつけ”ではなく“共有”に変わる魔法の言葉です。

ママが「自分を責めない」ように伝えるやさしさを

ママのなかには、パパの欲求に応えられないことで「申し訳ない」「女として終わったのかも」と感じてしまう人もいます。

そんな時こそ、パパから「無理しないでいいよ」「いちばんはママと赤ちゃんが元気でいてくれることだよ」と伝えてあげることが、安心につながります。

性の話題を出す=プレッシャーを与える にならないように、あらかじめ「これは責めたいんじゃなくて、ちゃんと向き合いたいから話してるんだよ」と言葉を添える配慮ができれば、会話もずっとスムーズになります。

「この先も、ずっと一緒にいたい」──その気持ちが伝わるだけでいい

妊娠中の性の悩みは一時的なものですが、それをどう乗り越えるかは、夫婦としての在り方に大きく関わります。

大切なのは、「体のつながり」よりも「心のつながり」。
性行為ができない期間があっても、お互いを思いやる言葉や行動があれば、ふたりの絆は深まっていくのです。

「今はできないこともあるけど、それでもずっと一緒にいたい」
そんな一言を、ママが聞くだけで、きっと不安が少しやわらぐはずです。

性の悩み=すれ違いではなく「変化のチャンス」

「触れ合えない」ことが寂しくて、つい心がすれ違ってしまう。
でも、それは必ずしも“悪いこと”ではありません。

ふたりが改めて、どう関係を育てていくかを見つめ直すチャンスでもあるのです。

・どうして自分は寂しいのか?
・どうしたらママも安心してくれるだろう?
・この先、夫婦としてどうありたいのか?

そんな問いかけを通して、これまでよりもっと「信頼でつながる関係」に近づいていける。それが“妊娠中の性の悩み”が持つ、本当の意味かもしれません。

「ひとりで悩まない」ことが、お互いの優しさにつながる

性に関することは、「言いにくい」「話しにくい」と感じがちですが、それは誰にとっても同じです。

ママも、本当は言葉にしにくい気持ちを抱えているかもしれません。

パパがひとりで悩んで距離を取ってしまうよりも、「どうしたらいいか、一緒に考えたい」という姿勢を見せることが、信頼の第一歩。

悩みをオープンにすることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろそれは、パパとしての“かっこよさ”の一つです。

夫婦で乗り越えた経験は、これからの育児にも活きてくる

性の悩みを話し合い、理解し合い、乗り越えたという経験は、これから始まる「育児」という大きな共同作業にも確実に活きてきます。

夜泣き、睡眠不足、仕事と家庭の両立──育児には、夫婦で支え合わなければならない場面がたくさんあります。

そんなとき、「妊娠中、ふたりでちゃんと話し合えた」という自信は、きっと力になるはずです。

ママの体と心を一番に、でも自分の気持ちも大切に

パパにとって大切なのは、「ママの体を守ること」「ママの気持ちに寄り添うこと」──これは当然です。

でもその一方で、自分の気持ちを押し殺してばかりでは、長くは持ちません。

だからこそ、「我慢=愛情」ではなく、「話し合い=思いやり」だと考えるようにしてみてください。

性の悩みは、あって当たり前。恥ずかしいことじゃない。

ふたりの未来のために、心の距離を縮めていく──その姿勢こそが、かっこいいパパのあり方です。




ABOUT ME
ゆたぽん
ゆたぽん
妊娠・出産・育児体験ママ
私自身が第一子を授かるまでに妊活に悩み、不安な妊娠初期を乗り越えて、現在は3児の育児に奮闘中です。この経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する情報をできるだけわかりやすくを心掛けて発信しています。

妊娠で悩んでいる方、計画している方、頑張っている方が「安心した」「少し前向きになれた」と思っていただけるようなサイトを目指しています。
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