妊娠中の性、パパはどう乗り越える?気持ちの葛藤とママへの思いやり

「妊娠中に性行為ってしてもいいのかな…」「求めたら嫌われないかな…」「自分の欲求は我慢すべきなのかな…」
妊娠が分かった瞬間から、パパとしての意識が少しずつ芽生える一方で、心の奥にしまっている不安や葛藤も少なくないのが“性”にまつわる話題です。
でも、このテーマはあまり語られない。誰にも相談できず、検索しても表面的な情報ばかり。だからこそ、本音を知りたいし、どう向き合えばいいか迷っている──そんなパパは少なくありません。
- 誰にも聞けない「妊娠中の性」の悩み
- 我慢していることにも、限界がある
- ママはママでつらい。でも無視されるのもつらい
- 話さないと、どんどん遠くなる
- 求めること=悪ではない。伝え方で変わる
- スキンシップ=性行為ではない。心の触れ合いを大切に
- パパ自身の気持ちを整理することも大切
- 「性」の悩みは恥ずかしいことじゃない
- 医学的な注意点:してもいいの?ダメなの?
- 「断られる」ことが怖い気持ちも、わかる
- 妊娠中こそ、ふたりの未来を考える時間に
- 妊娠中の性の悩みは、ふたりで向き合えば絆に変わる
- 「誘う」のではなく「想いを伝える」──パパの工夫が鍵
- ママが「自分を責めない」ように伝えるやさしさを
- 「この先も、ずっと一緒にいたい」──その気持ちが伝わるだけでいい
- 性の悩み=すれ違いではなく「変化のチャンス」
- 「ひとりで悩まない」ことが、お互いの優しさにつながる
- 夫婦で乗り越えた経験は、これからの育児にも活きてくる
- ママの体と心を一番に、でも自分の気持ちも大切に
誰にも聞けない「妊娠中の性」の悩み
妊娠中の性に関する悩みは、誰もが経験しながらも、なぜか“タブー”のように扱われがちです。
「お腹に赤ちゃんがいるのに、そんなことを考えるなんて…」と自分を責めてしまったり、ママに気を遣いすぎて何も言えなかったり。逆に、何気なく触れたことで、ママに怒られてしまった経験がある人もいるかもしれません。
でも、それは“悪いこと”ではありません。なぜなら、パパだって「妊娠を喜んでいるからこそ、自分の感情を抑えている」人が多いからです。
我慢していることにも、限界がある
男性にとって、性欲は自然な感情です。それが「ママの体を心配しているから」「赤ちゃんのことが気になるから」と抑え込んでいると、やがてストレスや不安、孤独感に変わっていくこともあります。
「抱きしめたい」「スキンシップがほしい」と思っても、拒まれるのが怖くて言えない。
「自分の欲求を話すなんて情けない」と感じて、何も言えずに一人で悩んでしまう。
結果的に、ママとの距離を感じ始めたり、心のすれ違いが生まれたりすることもあるのです。
ママはママでつらい。でも無視されるのもつらい
一方で、ママも大変です。
妊娠中はホルモンバランスの変化、つわり、体の不快感、不安や緊張などで、性に対する感覚が変わるのは当たり前です。
「気持ち悪いわけじゃないけど、体が受け付けない」「眠いし疲れている」──そんな状態の中で、スキンシップを拒むことだって当然の反応です。
でも、そんな時にパパが何も言わなくなると、「私が拒んだから距離を置かれている?」「嫌われたのかも…」と、ママ自身も傷ついてしまうことがあります。
だからこそ、「話すこと」が大切なんです。
話さないと、どんどん遠くなる
多くのパパは「ママに気を遣っている」つもりでも、ママから見ると「冷たくなった」「避けられている」と感じることがあります。
お互いに思いやっているのに、気まずくなってしまう。それってすごくもったいない。
だから、性の話題も含めて、「本当はどう感じてる?」「どうしてほしい?」ということを、お互いに話せる関係が大切なのです。
求めること=悪ではない。伝え方で変わる
「性欲があること」は悪いことではありません。それは自然な感情だし、パートナーを大切に思っている証でもあります。
大事なのは、“どう伝えるか”。
「無理にしよう」とするのではなく、「寂しいと感じる時がある」「手をつなぐだけでも嬉しい」──そんな風に、気持ちをやさしく共有できると、お互いの心が少しずつほぐれていきます。
強引にではなく、歩み寄りたいという気持ちを伝えることが、夫婦の関係をより良くする一歩になるのです。
スキンシップ=性行為ではない。心の触れ合いを大切に
「性」と聞くと、どうしても「行為」そのものを思い浮かべがちですが、実はそれだけが“愛情表現”ではありません。
手をつなぐ、抱きしめる、背中をなでる、目を見て話す──そんなスキンシップだけでも、心がふっと軽くなることがあります。
妊娠中は、体の変化だけでなく、精神的にも不安定になる時期です。そんな時に、そっと背中に手を添えて「大丈夫だよ」と言ってくれるパパの存在は、ママにとって何よりも心強いものです。
パパ自身の気持ちを整理することも大切
とはいえ、「欲求を我慢すること」もまた、パパにとっては大きなストレスになり得ます。
「触れたいけど無理だろう」「求めたら嫌がられるかも」といった不安が続くと、自分の気持ちすら分からなくなってしまうことも。
だからこそ、まずは「自分は何に不安を感じているのか」「どうして欲しいと思っているのか」を、整理してみるのも一つの手です。
紙に書いてみたり、信頼できる人に相談したり、自分の気持ちに向き合うことで、ママにどう伝えるかも変わってくるはずです。
「性」の悩みは恥ずかしいことじゃない
「こんなことで悩むなんて情けない」「パパとして失格なのでは…」と、自分を責めてしまう人もいます。
でも、それは間違いです。
性に関する悩みは、誰にでもあります。そして、夫婦としての関係を築いていくうえで、避けて通れないテーマでもあります。
恥ずかしがらずに、心から思っていることを素直に伝える勇気。それが、ふたりの絆を深めるきっかけになるのです。
医学的な注意点:してもいいの?ダメなの?
医学的に、妊娠中の性行為が絶対にNGというわけではありません。妊娠経過が順調で、医師から「制限なし」と言われていれば、可能なこともあります。
ただし、以下のようなケースでは避けた方が良いとされています:
- 切迫流産・切迫早産のリスクがある
- 出血や強い腹痛がある
- 感染症のリスク(性感染症や膣内炎症など)がある
また、妊娠後期になると、お腹が大きくなってくることで姿勢や圧迫の問題も出てきます。無理な体勢は避ける必要がありますし、何よりも「ママが安心できるか」が一番大切です。
※この記事は医師の監修を受けていません。具体的な可否は、必ずかかりつけ医にご相談ください。
「断られる」ことが怖い気持ちも、わかる
パパにとって、「断られる」のは地味に傷つくものです。たとえ頭では理解していても、「求められていないのかも」と感じてしまうと、少しずつ心が閉じていくこともあります。
そんな時は、「断る=あなたを嫌いになったわけではない」と自分に言い聞かせることが大切です。
ママの状況に寄り添いながら、それでもパパの気持ちも大事にする。そんな柔らかな心の姿勢が、夫婦を支えてくれます。
妊娠中こそ、ふたりの未来を考える時間に
妊娠中は、ふたりの関係が変化する時期です。
性に対する考え方、価値観のズレ、不安、孤独──いろいろな感情が交錯します。でもそれは、「夫婦になっていく過程」そのものなのかもしれません。
ママがどんな気持ちでいるのか、パパがどう感じているのか。それを共有できる時間を大切にしてください。
赤ちゃんが生まれる前に、「ふたりの関係を見つめ直す時間が持てた」ということは、何よりの財産になります。
妊娠中の性の悩みは、ふたりで向き合えば絆に変わる
妊娠中の性に関する悩みは、決して一人で抱えるものではありません。
パパの気持ちも、ママの気持ちも、どちらも大切にしながら、話し合うこと。ぶつかることがあっても、そこに愛情と信頼があれば、必ず乗り越えられます。
性の話題をきっかけに、夫婦の絆を深めるチャンスに変えていきましょう。
そして何よりも、ママの体と心を一番に思いやるパパであり続けること。それが、パパとしての“やさしさ”のカタチです。
「誘う」のではなく「想いを伝える」──パパの工夫が鍵
妊娠中に限らず、「性の悩み」を話題にするのはとてもデリケートです。
特にママがつわりや不調でつらい時期であれば、「今そんな話?」と受け取られてしまう可能性もあります。
でも、ただガマンするだけでは、いずれ限界が来てしまう。
だからこそ、「したい」とストレートに伝えるよりも、「最近距離ができた気がして、ちょっと寂しいんだ」「ママがつらいのは分かってるけど、触れられないと不安になることもある」といった形で、自分の“気持ち”を素直に伝えることが大切です。
ポイントは、「してほしい」ではなく「一緒にどうしたらいいか考えたい」と伝えること。これは、“押しつけ”ではなく“共有”に変わる魔法の言葉です。
ママが「自分を責めない」ように伝えるやさしさを
ママのなかには、パパの欲求に応えられないことで「申し訳ない」「女として終わったのかも」と感じてしまう人もいます。
そんな時こそ、パパから「無理しないでいいよ」「いちばんはママと赤ちゃんが元気でいてくれることだよ」と伝えてあげることが、安心につながります。
性の話題を出す=プレッシャーを与える にならないように、あらかじめ「これは責めたいんじゃなくて、ちゃんと向き合いたいから話してるんだよ」と言葉を添える配慮ができれば、会話もずっとスムーズになります。
「この先も、ずっと一緒にいたい」──その気持ちが伝わるだけでいい
妊娠中の性の悩みは一時的なものですが、それをどう乗り越えるかは、夫婦としての在り方に大きく関わります。
大切なのは、「体のつながり」よりも「心のつながり」。
性行為ができない期間があっても、お互いを思いやる言葉や行動があれば、ふたりの絆は深まっていくのです。
「今はできないこともあるけど、それでもずっと一緒にいたい」
そんな一言を、ママが聞くだけで、きっと不安が少しやわらぐはずです。
性の悩み=すれ違いではなく「変化のチャンス」
「触れ合えない」ことが寂しくて、つい心がすれ違ってしまう。
でも、それは必ずしも“悪いこと”ではありません。
ふたりが改めて、どう関係を育てていくかを見つめ直すチャンスでもあるのです。
・どうして自分は寂しいのか?
・どうしたらママも安心してくれるだろう?
・この先、夫婦としてどうありたいのか?
そんな問いかけを通して、これまでよりもっと「信頼でつながる関係」に近づいていける。それが“妊娠中の性の悩み”が持つ、本当の意味かもしれません。
「ひとりで悩まない」ことが、お互いの優しさにつながる
性に関することは、「言いにくい」「話しにくい」と感じがちですが、それは誰にとっても同じです。
ママも、本当は言葉にしにくい気持ちを抱えているかもしれません。
パパがひとりで悩んで距離を取ってしまうよりも、「どうしたらいいか、一緒に考えたい」という姿勢を見せることが、信頼の第一歩。
悩みをオープンにすることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろそれは、パパとしての“かっこよさ”の一つです。
夫婦で乗り越えた経験は、これからの育児にも活きてくる
性の悩みを話し合い、理解し合い、乗り越えたという経験は、これから始まる「育児」という大きな共同作業にも確実に活きてきます。
夜泣き、睡眠不足、仕事と家庭の両立──育児には、夫婦で支え合わなければならない場面がたくさんあります。
そんなとき、「妊娠中、ふたりでちゃんと話し合えた」という自信は、きっと力になるはずです。
ママの体と心を一番に、でも自分の気持ちも大切に
パパにとって大切なのは、「ママの体を守ること」「ママの気持ちに寄り添うこと」──これは当然です。
でもその一方で、自分の気持ちを押し殺してばかりでは、長くは持ちません。
だからこそ、「我慢=愛情」ではなく、「話し合い=思いやり」だと考えるようにしてみてください。
性の悩みは、あって当たり前。恥ずかしいことじゃない。
ふたりの未来のために、心の距離を縮めていく──その姿勢こそが、かっこいいパパのあり方です。
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