排卵日を見極める4つのポイント|タイミング法で妊娠しやすい日を正しく知ろう

妊娠を望む女性にとって「排卵日を正確に知ること」はとても大切です。でも実は、排卵日はカレンダー通りにはいかず、予測が意外と難しいもの。
この記事では、基礎体温や体のサイン、検査薬の活用法など、排卵日を正確に知るための「4つのポイント」をわかりやすく解説します。
妊活初心者さんも大丈夫!今日からできる妊娠の準備を、一緒に始めましょう。
排卵日の正確な把握が大切な理由
排卵日とは、卵巣から卵子が飛び出す日。排卵された卵子の寿命はおよそ24時間と、とても短いため、このタイミングを逃さずに受精させることが妊娠のカギになります。
一方、精子の寿命は3〜5日と長いため、排卵日の2日前〜当日までのタイミングで性交するのが理想です。
しかし、排卵日を見誤るとせっかくのタイミングが無駄になってしまうことも。
だからこそ、自分の体を知り、排卵の兆候をいち早くキャッチすることが重要です。
【ポイント①】月経周期から予測する
「月経周期-14日」で排卵日を計算する方法は、多くの妊活本でも紹介されています。たとえば:
- 28日周期の人 → 排卵日は14日目
- 32日周期の人 → 排卵日は18日目
- 26日周期の人 → 排卵日は12日目
これは、黄体期(排卵後〜次の生理までの期間)がほぼ一定の14日という性質を利用した方法です。
とはいえ、ストレスや体調不良、睡眠不足などで排卵がずれることもあるため、この方法だけでは不十分。
次のポイントと組み合わせることで、精度を高めましょう。

【ポイント②】基礎体温で排卵日を見つける
基礎体温は、毎朝起きてすぐ、安静状態で測定する体温のこと。グラフに記録していくことで、排卵を境に体温がガクッと下がり、その後上昇する「2相性」のパターンが現れます。
排卵日は体温が一番下がった翌日あたりと予測されることが多いです。
【基礎体温でわかること】
- 低温期:月経後〜排卵前
- 排卵日:体温が下がった日 or 翌日
- 高温期:排卵後〜次の月経
体温の変化がわかりやすくなるまでには、最低でも2〜3周期分の記録が必要です。アプリでの管理もおすすめ!

【ポイント③】おりもの(頸管粘液)の変化に注目
排卵が近づくと、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が増え、「おりもの」の状態も変化します。
特に、排卵期になるとおりものは以下のように変化します:
- 透明でのびる(生卵の白身のよう)
- 指で伸ばすと10cm以上のびることも
- サラサラでツルツルした感触
この「受精に適したおりもの」は、排卵の直前〜当日に多く分泌されます。
逆に、排卵が終わるとおりものは白っぽく粘り気が出て、量も減少します。

【ポイント④】排卵検査薬(LH検査薬)で確信を持つ
排卵直前には、「LH(黄体形成ホルモン)」が急激に増加(LHサージ)します。排卵検査薬はこのホルモンの急上昇を検出してくれるので、タイミングを逃さず性交するための有力なツールです。
【使い方のコツ】
- 排卵予定日の2〜3日前から毎日同じ時間に検査
- 陽性反応が出たら、24〜36時間以内に排卵が起こる可能性が高い
- 濃さが急に強くなったタイミングがベスト
市販の検査薬は種類も多く、精度も高いので、1周期に複数回使うことをおすすめします。

タイミング法で妊娠しやすい時期とは?
妊娠しやすいのは、排卵の2日前〜排卵日当日までの3日間です。
タイミング | 妊娠の可能性 |
---|---|
排卵2日前 | 高い |
排卵1日前 | 非常に高い |
排卵当日 | 高い |
排卵翌日以降 | 低い |
【性交の頻度は?】
- 最も理想的:排卵2日前〜当日までに1日おき、または毎日
- 精子の質を保つため、連続よりも間隔を空ける方が良い場合も
妊活において「タイミングの精度」はとても大切ですが、過度なプレッシャーにならないようパートナーとのコミュニケーションも大事にしてくださいね。
排卵に関するQ&A
Q:毎月排卵しているか不安です…
A:基礎体温が2相性にならない、排卵検査薬が反応しないなどの症状がある場合は、婦人科でのホルモン検査やエコー検査がおすすめです。
Q:排卵痛があるのは良いこと?
A:排卵時の腹痛(排卵痛)は「ミッテルシュメルツ」と呼ばれ、一部の人にだけ現れます。痛みがあるからといって排卵が確実というわけではありませんが、排卵のサインの一つとして参考になります。
Q:周期が不安定でも排卵日は予測できる?
A:不規則な周期の人ほど、基礎体温+おりもの+検査薬の組み合わせがおすすめ。アプリだけに頼らず、自分の体の変化に目を向けてみましょう。
まとめ|排卵日の予測は「組み合わせ」がカギ
排卵日を正確に予測するには、「1つの方法だけ」では限界があります。
以下の4つを組み合わせることで、妊娠の確率をグッと上げられます:
- 月経周期の把握(-14日ルール)
- 基礎体温の記録
- おりものの変化チェック
- 排卵検査薬の活用
毎月の観察を積み重ねることで、自分の排卵リズムが見えてきます。
焦らず、自分のペースで妊活を進めていきましょう。
