【出生前診断NIPTとは?】受ける時期・費用・リスクも解説

妊娠初期に受けられる「NIPT(新型出生前診断)」という検査をご存じですか?
出生前診断に不安を感じる方や、どんな検査か分からない方に向けて、NIPTの内容・時期・費用・注意点などを初心者にもわかりやすくまとめました。
NIPT(新型出生前診断)とは?
NIPT(Non-Invasive Prenatal Testing)とは、ママの血液を使って、おなかの赤ちゃんの染色体異常のリスクを調べる検査です。
お腹に針を刺したりすることなく、母体から採血するだけで安全に受けられるのが特徴です。
主にわかる病気
- ダウン症(21トリソミー)
- 18トリソミー
- 13トリソミー
これらの染色体異常は、生まれたあとの生活や健康に大きな影響を与える可能性があります。
NIPTはいつから受けられるの?
NIPTは妊娠10週0日以降に受けられる検査です。
妊娠が分かってすぐに受けられるわけではありませんが、比較的早い段階で検査可能です。
病院によっては11週や12週からの実施を推奨しているところもあるため、事前に医療機関に確認しましょう。
費用はいくら?保険は使えるの?
NIPTは原則自費診療です(2025年現在)。
検査内容 | 費用目安 |
---|---|
基本検査(21・18・13トリソミー) | 約10万〜15万円 |
性染色体・微細欠失の追加検査 | +数万円(オプション) |
大学病院や認可施設では価格が固定されていることが多く、民間クリニックでは自由診療のため幅があります。
NIPTのメリットとデメリット
メリット
- ママの血液だけで安全に検査ができる
- 精度が高く、99%以上の陽性的中率を示す検査もある
- 検査結果は1〜2週間程度で判明
デメリット・リスク
- 確定診断ではない(陽性でも再検査=羊水検査が必要)
- 費用が高い
- 検査結果によって心理的な負担が大きくなる可能性
検査結果が「陽性」と出た場合でも、それが必ずしも赤ちゃんの病気を意味するわけではありません。
確定的な診断には、羊水検査などの追加検査が必要になります。
NIPTを受けるかどうか迷ったときは?
出生前診断にはメリットもありますが、検査を受けることで不安が増すこともあるため、パートナーや医師としっかり話し合うことが大切です。
次のような視点で検討してみましょう:
- 検査結果が陽性だった場合、どう行動するか
- 検査による不安やストレスに耐えられるか
- 万が一、障害の可能性があっても育てる覚悟があるか
決して「受けるべき」「受けないべき」と一方的に決めつけるものではなく、夫婦で納得できる選択をすることが最も大切です。