妊娠中のパパによくある質問10選|行動・会話・心構えをわかりやすく解説

「妊娠おめでとう!」と言われたけど、正直なところ、パパ自身は何をしたらいいのか分からない…。そんな戸惑いを感じている方は、あなただけではありません。
妊娠中のママを支えたい気持ちはあるけれど、「正解」がわからない。言葉選びも行動も、間違えたらママを怒らせてしまいそうで、ますます気を使ってしまう。そんな不安や疑問に、今回はQ&A形式でひとつずつ丁寧に答えていきます。
この記事を読むことで、パパが「やってよかった」と思える行動が見えてくるはず。そして、ママにも「うちのパパ、こんな風に考えてくれてたんだ」と伝わる内容をめざします。
- Q1. 妊娠がわかったら、パパは何をすればいい?
- Q2. つわりの時期、どう接すればいい?
- Q3. 何を言ったら怒られる?NGワードはある?
- Q4. 妊婦健診には付き添うべき?
- Q5. 家事はどこまで手伝えばいい?
- Q6. 自分の不安はどうしたらいい?
- Q7. お金の話ってしていいの?嫌がられない?
- Q8. 妊娠中の夫婦の関係、どう保てばいい?
- Q9. 出産までに準備しておくことは?
- Q10. 産後に備えて、今からできることは?
- パパの“問いかけ”は、すでに思いやりの第一歩
- 【特別コラム】「パパだって初心者」から始めよう
- 【気づきポイント】ママも、同じくらい不安を抱えている
- 【最後に】パパとママで作る“ふたりの妊娠期間”
Q1. 妊娠がわかったら、パパは何をすればいい?
A:まずは「ありがとう」「うれしいね」と気持ちを言葉にしましょう。
妊娠が判明したその瞬間、ママの心と体は急速に変化し始めます。そんな中、パパが第一声で「ほんとに?」「大丈夫?」と戸惑った反応をしてしまうと、ママは不安になってしまうことも。
たとえ気持ちが追いつかなくても、「ありがとう」「一緒にがんばろうね」と伝えることは、ママにとって大きな安心になります。
- 驚いてもOK。でも感謝と喜びの言葉は忘れずに
- その日から「ふたりの妊娠期間」がスタートします
- ママの不安を減らす第一歩は、パパの言葉から
Q2. つわりの時期、どう接すればいい?
A:正解は「寄り添うこと」だけ。無理に励まさなくてOKです。
つわりは人によって重さも症状もさまざま。寝込む人もいれば、気持ち悪さが長引く人、ニオイや音に敏感になる人もいます。
この時期のママは「いつまで続くの?」「何もできない自分が情けない」と心も弱りがち。そんなときに「頑張って」「気のせいだよ」と言われると、傷つくこともあるのです。
パパにできることは、たとえば:
- 料理のニオイがダメなときは、テイクアウトや外食で対応
- 話しかける前に「今、話しても大丈夫?」と一声かける
- 「何もできないけど、そばにいるよ」で十分伝わります
無理に“役に立とう”としなくても、気にかけてくれる存在がいるだけで、ママの安心感は大きく変わります。
Q3. 何を言ったら怒られる?NGワードはある?
A:あります。無意識のひと言が地雷になることも。
妊娠中のママはホルモンの影響で感情の波が激しくなりやすいです。「普段なら気にしない言葉」が心に刺さってしまうことも。
特に気をつけたいNGワード:
- 「それくらい我慢できるでしょ?」
- 「太ったね」や体型に関する冗談
- 「俺も疲れてるんだけど」
これらは悪気がなくても、ママにとっては「理解されていない」と感じる原因に。
代わりに使いたい言葉:
- 「いつもありがとう」
- 「何か手伝えることある?」
- 「がんばってるの、ちゃんと見てるよ」
完璧な言葉選びでなくても大丈夫。ママを理解したいという姿勢が、言葉の裏にあるだけで、伝わり方は変わります。
Q4. 妊婦健診には付き添うべき?
A:できる限り、一緒に行くことをおすすめします。
妊婦健診はママだけでなく、パパにとっても貴重な時間です。初めて見るエコー画像、医師の説明、赤ちゃんの成長を感じるひととき——それを一緒に共有することは、「自分も命に関わっている」という実感につながります。
ママ側からすると、「一人で受けるのは心細い」「不安な気持ちを分かち合いたい」という想いも。
もちろん仕事などで毎回は難しいかもしれませんが、
- 初回の健診
- 心拍確認の日
- 20週前後の胎児スクリーニング
など、節目のタイミングだけでも付き添えると、ママの安心感と喜びは大きくなります。
Q5. 家事はどこまで手伝えばいい?
A:「手伝う」ではなく「一緒にやる」意識に変えることが大事です。
妊娠中、ママは体調の波が激しくなり、今まで普通にできていた家事が難しくなることも。だからこそ、パパのサポートは欠かせません。
でも「手伝ってる」という言葉は、無意識に“本来はママの仕事”という意味を含んでしまいがちです。
おすすめの考え方は:
- 「家のことはふたりのこと」
- できるほうがやる、できないときは声をかける
- 完璧じゃなくてOK!感謝と声かけが大事
「洗濯しといたよ」「ゴミ出しておいたよ」と自然に動いてくれるだけで、ママはどれほど救われるか…。“やってくれること”以上に、“気づいてくれること”が喜ばれるのです。
Q6. 自分の不安はどうしたらいい?
A:不安を感じるのは当然のこと。自分の気持ちにも向き合ってOKです。
妊娠中、ママの変化ばかりが注目されますが、パパだって心の中にさまざまな感情を抱えています。「父親になるってどういうこと?」「家族を養えるのか?」「今の自分で大丈夫?」と、不安に思うのは当たり前のことです。
ポイントは、「その不安を否定しない」こと。
- 完璧なパパじゃなくてもいい
- 戸惑ってもいい。考える姿勢があればそれで十分
- ママにも「俺もちょっと不安なんだ」と伝えてみる
「一緒に頑張ろうね」という姿勢があれば、ママとの距離もグッと近づきます。
Q7. お金の話ってしていいの?嫌がられない?
A:遠慮せず、できるだけ早く「一緒に考える」スタンスで話し合いましょう。
出産・育児には思った以上にお金がかかります。産休・育休の制度や手当、出産費用やベビー用品…いざというときに慌てないためにも、早い段階で「現実的なお金の話」をしておくことは大切です。
ただし、伝え方には工夫が必要です。
- 「お金かかるから控えてよ」ではなく、「どんな出費があるか一緒に確認しよう」
- 「使いすぎだよ」ではなく、「予算のバランスを一緒に見直そう」
- 責める口調より、建設的なパートナー目線で
「一緒に子どもを迎えるために話すんだ」という前向きなスタンスなら、ママも安心して耳を傾けてくれるはずです。
Q8. 妊娠中の夫婦の関係、どう保てばいい?
A:「気持ちの共有」と「労い」が大切。愛情の伝え方を意識して。
妊娠中、ママの体調や気分の波によって、夫婦の会話が減ったり、すれ違いを感じることもあるでしょう。ですが、これは珍しいことではありません。
そんなときに意識してほしいこと:
- 「ありがとう」を言葉にする
- 「今日の調子どう?」と毎日一言の会話を続ける
- スキンシップが減っても、「心はそばにいる」ことを伝える
何よりも効果的なのは、「大丈夫?何かできることある?」という“聞く姿勢”。正解を探すより、「寄り添う」ことが愛情の証になります。
Q9. 出産までに準備しておくことは?
A:「物」と「心」の両方を整えておきましょう。
妊娠後期になると、出産がどんどん現実味を帯びてきます。パパとしてできる準備は次の2つ。
(1)物理的な準備
- 入院バッグの確認(ママと一緒に)
- 赤ちゃん用品(ベッド、肌着、哺乳びんなど)の買い出し
- 病院や産院までの交通手段・連絡先の再確認

(2)心の準備
- 出産に立ち会うかどうかの希望を話し合う
- 育児休暇の調整
- 産後の生活イメージを共有(役割分担など)
この時期は、ママも不安が高まりやすいです。「一緒に準備してるよ」という姿勢が、ママを支える何よりの力になります。
Q10. 産後に備えて、今からできることは?
A:「育児のパートナーになる覚悟」を持つこと。それが最大の準備です。
出産後は、生活が一変します。昼も夜も関係なく泣く赤ちゃん、寝不足と疲れで限界のママ——そんなとき、パパがどれだけ“育児の当事者”として動けるかが問われます。
今からできる準備には:
- オムツ替えやミルク作りの動画を見てイメトレ
- 「泣き止まないときどうする?」など想定シナリオを夫婦で共有
- 家事のルールを今のうちに見直す
そして何より大切なのは、「ママに任せきりにしない」こと。パパができることを積極的に見つけていく姿勢が、家族全体の絆を深めます。
パパの“問いかけ”は、すでに思いやりの第一歩
今回ご紹介した10の質問は、どれも多くのパパが感じているリアルな悩みです。そして、これらの疑問を「知りたい」「考えたい」と思ったその瞬間から、あなたはもう立派な“家族の一員”です。
大切なのは、完璧なパパを目指すことではなく、「わからないなりに考えて、一歩踏み出そうとすること」。それだけでママは安心し、赤ちゃんとの未来もぐっと明るくなります。
疑問や戸惑いがあったら、その気持ちを大事にしてください。そして少しずつ、ママと一緒に「ふたりの妊娠期間」を歩んでいきましょう。
【特別コラム】「パパだって初心者」から始めよう
多くのパパが抱える悩みの根底には、「自分に自信が持てない」という気持ちがあります。
妊娠中のママは目に見えて変化しますが、パパは体も日常もほぼ変わらない。そのギャップに、戸惑いを感じて当然です。
でも、忘れないでください。
- パパだって“父親初心者”です
- 不安があるのは、それだけ「家族のことを考えている」証
- 「どうしていいかわからない」と思っている時点で、もう立派な一歩
無理に答えを出さなくても構いません。大切なのは「向き合う姿勢」なんです。
たとえば、仕事で忙しくて家にいる時間が少なくても——
- LINEで「今日はどうだった?」と聞くだけでもママは嬉しい
- たまにコンビニでスイーツを買って帰るだけでも気分が変わる
- 「ありがとう」「無理しないでね」を言葉にするだけで、関係は変わります
完璧を目指すのではなく、小さな積み重ねが「頼れるパパ」につながっていきます。
【気づきポイント】ママも、同じくらい不安を抱えている
パパが不安を感じるように、ママもまた不安と闘っています。
- お腹の赤ちゃんはちゃんと育っているかな?
- つわりや体調不良、仕事との両立
- 出産の痛みや、産後の生活への不安
そして、ママの心の奥にはこんな気持ちもあります。
「私ばっかり頑張ってるって思われたくない」 「ちゃんと分かってほしい」 「でも、重いと思われるのはイヤ」
つまり、ママも「わかってほしい」「寄り添ってほしい」と思っているのです。
だからこそ、パパのちょっとした共感の言葉が大きな意味を持ちます。
「いつも頑張ってるね」「自分にできることがあれば教えて」——それだけで、ママの心はふっと軽くなるのです。
【最後に】パパとママで作る“ふたりの妊娠期間”
妊娠は、ママだけのものではありません。
そして「パパの出番は出産後」と思っている方がいたら、それは大きな誤解。 むしろ、妊娠中こそパパの存在が必要とされています。
ふたりで妊娠の喜びや不安を共有し、少しずつ“家族”になっていくその時間こそが、赤ちゃんにとっても最高の環境です。
誰も最初から完璧じゃない。 だからこそ——
「パパになる準備」は、今日この瞬間から始められるのです。
ママと一緒に、パパらしさを少しずつ育てていきましょう。
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