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「あ、歩きそう!」
家具から手を離して、1秒だけ一人で立った──。生後10ヶ月は「1歳のひとり歩き」に向けてカウントダウンが始まる、育児でもっとも胸が熱くなる月のひとつです。
ひとり立ち・ひとり歩きの前兆・「マンマ」「ワンワン」など意味のある言葉の芽生え・喜怒哀楽の豊かな感情表現・好き嫌いのはっきりした自己主張──毎日のように「昨日と違う!」が更新されます。
一方で「言葉が出ないけど大丈夫?」「まだひとり歩きしない」「離乳食の好き嫌いがひどい」など、1歳を前にして不安が押し寄せてくる時期でもあります。このページでは生後10ヶ月の発達の目安から、ひとり立ち・歩行準備のサポート法・発語を促す関わり方・よくある悩みQ&Aまで、3児ママ・ゆたぽんと保育士・ゆずが体験談とともに全解説します。
この記事でわかること
・生後10ヶ月の体重・身長・授乳・睡眠の正しい目安
・ひとり立ち・ひとり歩きへの発達ステップとサポート
・発語の始まり・「ママ」「パパ」が出る時期と促し方
・離乳食後期の3回食・指先食べ・好き嫌いへの対応
・感情表現・かんしゃく・夜泣きなどQ&A6選
・10ヶ月から使える「買ってよかった」育児グッズ
生後10ヶ月の成長目安|体重・身長・授乳・睡眠
10ヶ月になると全身の筋肉がぐっと引き締まり、「赤ちゃん体型」から少し大人っぽいシルエットに変わりはじめる子が増えます。
生後10ヶ月の発育目安(厚生労働省 乳幼児身体発育調査より)
体重:男の子 約7.5〜11.0kg / 女の子 約7.0〜10.5kg
身長:男の子 約69.9〜79.2cm / 女の子 約67.9〜77.8cm
授乳:離乳食3回食が定着。母乳・ミルクは1日1〜2回に自然と減る子も
睡眠:夜9〜11時間まとまる子が多い。昼寝は1日1回に落ち着く子も
排便:3回食で食物繊維が増えるため便通が変化しやすい。便秘・軟便の両方が起きやすい
体重は「成長曲線のカーブに沿っているか」が重要。数値が小さくてもカーブが右肩上がりであれば問題なし。急に落ちる場合は小児科へ。
10ヶ月を過ぎたころから「体重が全然増えない!」と焦りましたが、健診で成長曲線に乗っていると確認してもらって安心しました。この時期は動きが増えてエネルギー消費が上がるので、増加ペースがゆるやかになるのは自然なこと。数値より「元気に動いているか」「ご飯を食べているか」を見るようにしました。
ひとり立ち・ひとり歩きの前兆|1歳へ向けた歩行発達のステップ
10ヶ月は「ひとり立ち(タッチ)」が始まる子が増え、ひとり歩きまであと一歩という段階です。発達の個人差が大きい時期なので、周りの子と比べず、わが子のペースを見守ることが大切です。
ひとり歩きまでの発達ステップ(目安)
ステップ1・伝い歩きの安定(9〜10ヶ月):家具沿いに左右どちらにも移動できる。方向転換も上手に
ステップ2・ひとり立ち(タッチ)(10〜11ヶ月):家具から手を離して1〜数秒一人で立てる。最初はすぐ座る
ステップ3・ひとり歩き(11ヶ月〜1歳3ヶ月):1〜2歩踏み出せるようになる。ほとんどの子が1歳〜1歳3ヶ月で完成
1歳3ヶ月を過ぎてもひとり歩きが難しい場合は小児科に相談を。それまでは「今この子のペース」を信じてOK。
歩行準備を助けるサポートと安全対策
裸足で過ごす:室内は裸足が足裏の感覚を育てる。靴下の場合は滑り止めつきを選ぶ
手押し車・歩行補助:押しながら歩ける手押し車は歩行意欲を引き出す効果的なおもちゃ
ファーストシューズの準備:ひとり歩きが始まったら外出用の靴を。足に合ったものを専門店で選ぶのが理想
転倒環境の整備:ジョイントマット継続・家具角ガード・ベビーゲート(階段・キッチン)は引き続き必須
「まだ歩かないのに、もうあの子は歩いてる!」という焦りはよく聞きますが、ハイハイをしっかりしている子ほど体幹がしっかりして、歩き始めてからのバランスが安定します。ひとり歩きが遅い子がずっと遅いわけではありません。今この時期の発達を「急かさず、でも見守りながら」が大切です。
生後10ヶ月「できた」発達チェックリスト
10ヶ月は運動・言語・感情・認知のすべてが「赤ちゃんから幼児へ」の橋渡しになる時期です。「できた!」を一緒に喜ぶ声かけが、赤ちゃんの自己肯定感の土台を作ります。
生後10ヶ月「できた」チェックリスト
運動:伝い歩き安定 / ひとり立ち(タッチ)開始 / しゃがんで立ち上がる動作が上手に
手先:小さなものをピンチでつまむ / 容器にものを入れる・出す / ページをめくろうとする / スプーンを握ろうとする
言語:「マンマ」「ワンワン」「ブーブー」など意味のある言葉の始まり / 「ちょうだい」「バイバイ」の理解と反応
感情・社会性:喜怒哀楽がさらに豊か / かんしゃくの前兆 / 「嫌」を体で表現(のけぞる・払いのける)
認知:自分の名前を確実に理解 / 簡単な指示(「おいで」「ちょうだい」)に応答 / 鏡の自分が「自分」とわかってくる
「のけぞる」「払いのける」などの身体的な自己主張はイヤイヤ期の前兆です。1歳〜1歳半から本格化するイヤイヤ期に向けて、「感情に寄り添いながらも安全な限界線を設ける」という関わり方を少しずつ練習するタイミングです。
言葉の発達と発語を促す関わり方|「ママ」はいつ出る?
10ヶ月ごろは「マンマ」「ワンワン」「ブーブー」など、意味のある言葉の第一歩が出始める時期です。ただし個人差が大きく、1歳を過ぎてから突然話し始める子も多いです。
発語を促す5つの関わり方
1. 指差しへの応答:赤ちゃんが指差したものに「ワンワンだね!」と名前をつけて返す。これが発語の最大の土台
2. ゆっくり・はっきり話す:「おいしいね」より「あ〜おい〜し〜い〜ね!」と少しゆっくりオーバーに。口の動きが見えやすい
3. 繰り返しのある絵本:「だるまさんが」「じゃあじゃあびりびり」など同じフレーズが繰り返される本が特に効果的
4. 生活の言語化:「ごはんだよ」「お風呂入ろうね」「靴はくよ」と動作を言葉にする。聞き流しているようで脳に蓄積されている
5. スマホ・テレビとの時間を区別:動画は受動的。大人との「やりとり」がある双方向コミュニケーションが発語を育てる
3人の子どもそれぞれ発語のタイミングが全然違いました。1人目は10ヶ月で「パパ」、2人目は1歳3ヶ月まで何も出ず突然「ワンワン」、3人目は1歳2ヶ月から急に喋り出しました。遅い子が言葉の理解が浅いかというと全くそんなことはなく、ある日突然「溢れ出す」感じです。焦らず毎日声をかけ続けることが一番!
絵本の読み聞かせについては赤ちゃんに人気の絵本ランキングBEST10もあわせてご覧ください。
離乳食後期の3回食・好き嫌い対応・指先食べのコツ
10ヶ月は離乳食後期(カミカミ期)の中盤。3回食が安定し、手づかみ食べがさらに上手になり、スプーンへの興味も出てくる時期です。同時に好き嫌いも明確になり、食事に悩むママが増えます。
10ヶ月の離乳食のポイント
食感の目安:歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナ〜やわらかい肉団子程度)。少し形が残っていてもOK
1回の量の目安:軟飯90〜100g / 野菜40〜50g / たんぱく質15〜20g(魚・肉・豆腐など)
スプーン練習:赤ちゃんがスプーンを奪おうとしたら持たせてあげる。食べさせるスプーンは別に用意
好き嫌いへの対応:嫌いな食材を細かく刻んで混ぜ込む / 好きな食材と一緒に出す / 1週間後に再チャレンジ
食べないことより「食卓を楽しい場所」にすることが最優先。無理強いは食事嫌いにつながるリスクがあります。
うちの子もトマトが大嫌いで毎回ベーッと出してました(笑)。でも細かく刻んでご飯に混ぜたらいつの間にか食べるように。「嫌い」も毎回同じかというと変わることも多い。1週間後にまたあげてみたら食べた!ということも結構あります。
離乳食の進め方・食材の詳細は離乳食の進め方完全ガイドで詳しく解説しています。
喜怒哀楽の豊かな感情表現|かんしゃく・こだわり・甘えの正しい理解
10ヶ月になると感情表現が劇的に豊かになります。嬉しいときは全身で喜び、思い通りにならないとのけぞって泣く──これはイヤイヤ期の本格的な前兆です。
感情表現・かんしゃくへの正しい対応
なぜ起きる?:「こうしたい!」という自分の意思は育っているが、言葉でまだ伝えられない。そのギャップが感情の爆発につながる
正しい対応:「嫌だったね」「もっとやりたかったね」と気持ちを言語化してあげる。感情に名前をつけることが情緒の安定につながる
安全の確保:のけぞって危険な場合は床に寝かせる。泣き止ませようと焦らず、安全を確保してから落ち着くのを待つ
かんしゃくは「わがまま」ではなく「言語発達が追いついていない脳の正常な反応」。怒らず、一緒に落ち着くのを待って。
10ヶ月でのけぞりが始まったとき、「もうイヤイヤ期?早すぎ!」と思いました(笑)。でも「この子はこんなに気持ちをちゃんと持っているんだ」と思ったら、可愛く見えてきて。「嫌だったね〜」と声をかけると30秒くらいで落ち着くことも多いです。感情を否定しないことが大事なんだと実感しました。
よくある悩みQ&A|10ヶ月の育児ギモン6選
10ヶ月のパパ・ママがよく検索する6つの悩みに全力でお答えします。
Q. 10ヶ月でまだひとり歩きしない。遅い?
ひとり歩きの目安は11ヶ月〜1歳3ヶ月と幅があります。10ヶ月でまだひとり歩きしていなくても全く問題ありません。伝い歩きが安定している・ひとり立ち(タッチ)が出始めているなら発達は順調です。ハイハイをしっかりしている子は歩き始めが少し遅い傾向があることも。1歳半健診でも確認できますが、1歳3ヶ月を過ぎて全くひとり歩きができない場合は小児科に相談しましょう。
Q. 10ヶ月で言葉がまだ出ない。心配すべき?
発語の目安は1歳ごろ「1語(ひとつの言葉)が出る」ですが、10ヶ月時点ではまだ出ていなくても正常範囲です。大切なのは「目が合うか」「名前を呼んで振り向くか」「指差しに応答するか」「声のトーンに反応するか」の4点。これらがあれば言語理解は育っています。1歳半健診(1歳6ヶ月)で「意味のある言葉が出ているか」を確認します。不安なら1歳健診で医師に相談を。
Q. 夜泣きがまた復活した。10ヶ月でも続く?
10ヶ月の夜泣き再燃は、ひとり立ち・歩行準備による運動発達の急加速・分離不安の持続・感情の豊かさが増したことで脳が夜も活発になりやすいことが原因です。就寝ルーティンを一定に保つこと(お風呂→授乳→絵本→暗い部屋)と、日中のたっぷりなスキンシップで夜の安心感を高めることが最も効果的です。パパ・ママで役割分担し、一人で抱え込まないことが大切です。
Q. 離乳食の好き嫌いがひどくて栄養が心配
10ヶ月の好き嫌いは脳の味覚認識が発達してきた証拠で、正常な発達の一部です。嫌いな食材を無理強いすると食事嫌いになるリスクが高まります。対策は「細かく刻んで混ぜ込む」「好きな食材と一緒に出す」「形・調理法を変える(蒸す→炒めるなど)」「1週間後に再チャレンジ」。母乳・ミルクでまだ栄養を補えているこの時期は、量より「食事の場の雰囲気を良くすること」を優先しましょう。
Q. のけぞって泣く・かんしゃくが始まった。どう対応する?
10ヶ月のかんしゃくは「言葉でまだ伝えられない自己主張」が原因です。怒ったり急いで泣き止ませようとするより、「嫌だったね」「もっとやりたかったね」と気持ちを言葉にしてあげることが最も効果的です。のけぞって危険な場合は床に寝かせて安全を確保し、落ち着くまで待ちます。かんしゃくの対応は「感情を否定しない・安全を確保する・落ち着くまで待つ」の3ステップが基本です。
Q. 1歳が近づいて「もうすぐ1歳なのに何もできていない」と焦る
1歳は「ゴール」ではなく「通過点」です。ひとり歩き・発語・食事の自立など、1歳になったら全部揃っているべきとは専門家も言っていません。大切なのは「目が合う」「笑顔で関わる」「ご飯を食べている」「元気に動いている」。これが揃っていれば育ちは進んでいます。SNSや育児書の「1歳の目安」は平均であり、全員がそこに到達しなければならないわけではありません。今日のわが子を見てあげてください。
10ヶ月の赤ちゃんとの遊び方|発達を促す関わり5選
10ヶ月は「真似る・探す・つまむ・伝える」の4つが発達の核心です。1歳の誕生日に向けて、「できることが増えていく」実感を一緒に楽しみましょう。
10ヶ月の発達を促す遊び5選
1. 指差し応答ゲーム:絵本やものを見て「ワンワンどこ?」と聞いて指差すのを待つ。「そう!ワンワンだね!」と返すと発語を促せる
2. 型はめパズル・積み木:指先の巧緻性と因果関係の理解を同時に育てる。はめられたときの達成感が集中力を育てる
3. 手押し車・歩行促し遊び:押し車で歩く練習。ひとり立ちが出始めたら「おいで!」と少し離れた場所から呼ぶ
4. 音楽・リズム遊び:「キラキラ星」「むすんでひらいて」など。リズムと動作が連動すると脳と体の協調が育つ
5. 絵本のルーティン読み聞かせ:毎日同じ絵本を読む習慣。「次のページ!」と催促するようになったら言語理解が大きく育っているサイン
10ヶ月ごろの子が大好きな遊びのひとつが「型はめパズル」です。最初は入れられなくても、何度も試行錯誤して「はまった!」の瞬間の達成感が表情に出て最高にかわいい。失敗しても怒らず、成功したときに一緒に喜ぶことが次の挑戦への意欲につながります。
10ヶ月から使える「買ってよかった」育児グッズ5選
10ヶ月は「歩く準備・食べる自立・遊びの深化」の3カテゴリでグッズが変わる時期です。先輩ママが「これは本当に助かった!」と感じたアイテムをご紹介します。
10ヶ月ママの「神グッズ」5選
手押し車:ひとり立ち・歩行練習に最適。押しながら歩く喜びが移動意欲を引き出す。転倒した際の安定感も大切
ファーストシューズ(屋内用):ひとり歩きが始まったら用意。足の発達のため、足幅・甲の高さに合ったものを専門店で選ぶ
型はめパズル・積み木:10ヶ月〜2歳まで長く使える知育玩具。指先・集中力・因果関係の理解を同時に育てる
ベビースプーン・フォーク:スプーンへの興味が出始める時期。口に優しいシリコン製・赤ちゃんが握りやすい形のものを
一升餅・選び取りセット(1歳の準備):1歳の誕生日まであと2ヶ月。一升餅・選び取りカードを今から準備するとバタバタしない
月齢別シリーズ|0〜12ヶ月の成長記録まとめ
前後の月もあわせてチェックすると赤ちゃんの成長の流れが一目でわかります。
まとめ|10ヶ月は「赤ちゃんから幼児へ」の橋渡しの月
生後10ヶ月の成長・育児まとめ
・ひとり立ち・ひとり歩きは10ヶ月〜1歳3ヶ月が目安。焦らず今の発達を応援して
・発語は1歳ごろが目安。今は毎日声をかけ続けることが最大の準備
・かんしゃくは「わがまま」ではなく「言語発達が追いついていない正常な反応」
・離乳食の好き嫌いは無理強いせず「食卓を楽しい場所」にすることを優先
・1歳はゴールではなく通過点。今日のわが子を見てあげることが最高の育児
・あと2ヶ月で1歳。今しかない「この顔・この動き」を全力で楽しんで
この記事を書いた人

ゆたぽん
3児のママ・育児グッズ研究家
3人の子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児の情報をわかりやすく発信しています。
免責事項
当サイトの情報は一般的な育児の目安・参考情報として提供しています。お子さまの成長・健康に関するご心配は、必ずかかりつけ医・小児科にご相談ください。数値はあくまで目安であり個人差があります。
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私自身が第一子を授かるまでに妊活に悩み、不安な妊娠初期を乗り越えて、現在は3児の育児に奮闘中です。
運営者のゆたぽんは、
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医薬品登録販売者、調剤事務の資格を保持しています。ママとしての実体験だけでなく、医療や薬の基礎知識に基づいた「安心できる情報」をお届けすることを大切にしています。
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