妊娠中や育児中に気をつけたい食品添加物|子どもの未来を守る食の本も紹介

妊娠・出産・育児を通して「食の安全」に敏感になるママは多いですよね。特に、赤ちゃんや子どもの健康を守るために、できるだけ安心・安全な食事を選びたいと思うのは当然のこと。
その中でも気になるのが「食品添加物」。
パッケージ裏を見ればずらりと並ぶカタカナ…。
「これって大丈夫なの?」「妊婦が避けるべきものってあるの?」「どこまで気にすればいいの?」と、疑問や不安が尽きない方も多いはず。
この記事では、妊娠中・授乳中・子育て中のママが知っておきたい食品添加物の基本と、気をつけるべき種類、実際の対策方法、さらに子どもと一緒に“食育”ができる本の紹介まで、まるごと解説します。
食品添加物ってなに?まずは基本から知ろう
食品添加物とは、食べ物の製造や保存、味の調整のために使われる化学物質や天然成分のこと。
たとえば以下のような目的で使用されます:
- 保存料(腐敗を防ぐ)
- 着色料(色を鮮やかにする)
- 香料(香りをつける)
- 甘味料(甘さを加える)
- 乳化剤(混ざりにくい成分をなじませる)
国が安全性を確認した上で許可しているものですが、過剰に摂取すると健康への影響が指摘される添加物もあり、特に妊娠中や乳幼児期には注意が必要です。
妊娠中・育児中に避けたい主な添加物リスト
すべてを避けることは難しいですが、次のような添加物は、できるだけ控えた方が安心です。
| 添加物名 | 目的 | 注意点 |
|---|---|---|
| 亜硝酸ナトリウム | 発色剤(ハム・ソーセージなど) | 過剰摂取で発がん性のリスク |
| タール色素(赤◯号、青◯号など) | 合成着色料 | アレルギーやADHDとの関連も指摘 |
| アスパルテーム | 人工甘味料 | 妊婦への安全性が不明瞭 |
| 安息香酸ナトリウム | 保存料 | ビタミンCと反応し発がん性物質に |
| グルタミン酸ナトリウム(MSG) | うま味調味料 | 過剰摂取による頭痛やしびれ |
全ての添加物が「危険」なわけではありませんが、妊娠中や乳幼児の食事には“できるだけ添加物の少ない食品”を選ぶ意識が大切です。
添加物を避けるための実践的な買い物ポイント
「添加物は避けたいけど、毎回気にしていたら買い物がストレスに…」という方のために、ラクに続けられる工夫を紹介します。
1. 原材料表示をチェックする習慣をつけよう
パッケージ裏の「原材料名」をざっと見て、「◯◯酸」「◯◯ナトリウム」など化学名が多ければ、添加物が多めの可能性があります。
シンプルな材料のものを選ぶようにしましょう。
2. 加工度の低い食品を選ぶ
ウインナーや冷凍食品などの加工食品は、手軽な分、保存のために添加物が使われがちです。
なるべく「食材そのもの」に近い状態の食品を選びましょう。
3. 無添加・オーガニック表記を参考に
「無添加」「オーガニック」「保存料・着色料不使用」などの表記があれば、まずチェック。
ただし、表示のルールにも注意が必要なので、うのみにしないことも大切です。
「気にしすぎない」ことも大事です
妊娠中・子育て中のママは、赤ちゃんのことを思うあまり「これもダメ」「あれも不安」となりがち。
でも、毎日少しずつ意識を変えるだけでOKです。完璧を目指すのではなく、できる範囲で「選ぶ意識」を持つことが大切。
冷凍食品を使う日があっても大丈夫。外食だってOK。
大切なのは「バランス」と「継続」です。
育児中の食事と向き合うヒントになる本
食の安全について不安になりすぎる必要はありませんが、正しい知識を持つことはとても大切。以下の本は、妊婦さん・育児中のママ向けに、食品添加物について分かりやすく解説してくれている一冊です。
子どもの未来のために「今できる食育」とは?
食品添加物を避けることは、単なる“制限”ではなく、子どもの味覚や食習慣を育てる「食育」の一環でもあります。
たとえば、添加物を避けたシンプルな食材を使った料理を日常的に食べることで、子どもは「本来の味」「素材の風味」を覚えていきます。
家庭でできる食育のコツ
- 一緒に買い物をする…パッケージの裏面を見ながら「これはなに?」と話す
- お手伝いを通じて学ぶ…野菜を洗う・ちぎるだけでも◎
- 絵本や図鑑で楽しむ…添加物の知識も“怖がらせずに”学べる
「ママが選んでる理由」「なぜこれはやめたのか」など、日常会話の中でやさしく伝えることが、子どもの心に残る一番の教育です。
Q&A|よくある疑問にお答え
Q1. コンビニや外食でも大丈夫?
完全に避ける必要はありません。
添加物の多い食品を“毎日食べ続ける”のではなく、外食や加工食品を使う頻度をコントロールするだけでも十分です。
Q2. 離乳食にはどんな注意が必要?
手作りが理想ですが、市販のベビーフードでも「無添加」「オーガニック」などの表示を参考に選ぶと安心です。裏面表示を見る癖をつけましょう。
Q3. 「無添加」の表示は本当に安心?
「無添加=完全に安全」ではありません。
たとえば「保存料無添加」でも別の添加物が使われていることもあります。あくまで参考のひとつとして判断しましょう。
添加物とアレルギーの関係は?
食品添加物はアレルギーの直接的な原因ではない場合も多いですが、一部の添加物は体質によってアレルギー反応を引き起こすことがあります。たとえば、着色料の「タール系色素」や保存料の「ソルビン酸カリウム」などは、アレルギー体質の人には注意が必要です。
特に妊娠中や育児中は、赤ちゃんの体に不必要な刺激を与えないように、できるだけアレルゲンとなる可能性のある添加物を避けるのが安心です。食品表示をよく確認し、「アレルゲン28品目」だけでなく、着色料や香料なども含めた総合的なチェックが大切です。
妊娠中は“すべて無添加”じゃなくてもOK
「添加物=すべて悪い」と考えるのは、かえってストレスを増やしてしまう原因になります。完全無添加の食生活を目指すと、外食が楽しめなかったり、買える食品が限られたりして、心の余裕がなくなってしまうことも。
大切なのは「毎日の食事を100点にすること」ではなく、「80点を続けること」。たとえば「調味料だけは無添加を選ぶ」「おやつは手作りにする」など、自分たちの生活スタイルに合った“できること”から始めれば十分です。
無理なく取り入れられる工夫を見つけて、バランスよく付き合っていきましょう。
子どもの味覚を育てるためにも無添加を意識
妊娠中からの“食”の選択は、実は赤ちゃんの味覚にも大きく関係しています。生まれてすぐの赤ちゃんは「甘味」「旨味」を本能的に好みますが、加工食品に含まれる強い味や添加物に慣れてしまうと、自然な味の野菜や素材を「おいしくない」と感じることも。
子どもの味覚を育てるには、妊娠中・授乳中・離乳食期に「素材の味を大切にした食事」を心がけることがポイント。無添加の出汁やシンプルな味付けで食卓を整えることで、自然な味覚が育ちます。
食育の入り口に「絵本」や「図鑑」もおすすめ
幼児期から「これは体にいい食べ物なんだよ」「こういう食品はたまににしようね」と自然に話せるようになると、子ども自身が“食を選ぶ力”を身につけていきます。その入り口として、親子で楽しめる「食育絵本」や「食品添加物がわかる図鑑」なども役立ちます。
たとえば、
- 『食品添加物キャラクター図鑑』
- 『最新版食品添加物ハンドブック どれを選べばいいの?』
など、子ども目線でわかりやすく伝えられる本を一緒に読むことで、食への関心や好奇心が自然に芽生えます。
まとめ|ママの選択が、子どもの未来をつくる
添加物は、現代の食生活において完全には避けられない存在です。
でも、「できるだけシンプルなものを選ぶ」という意識が、ママ自身と赤ちゃん、そして家族の健康を守る大きな力になります。
毎日完璧を目指す必要はありません。外食やお惣菜を使ってもいいのです。
“知って選ぶ”ことが、あなたの育児をもっとラクに、安心できるものにしてくれます。
そして、ママの背中を見て育った子どもたちが、自分自身で「選ぶ力」を身につけていきます。
それこそが、未来への最高のプレゼントになるのではないでしょうか。
この記事が、あなたの食卓に少しでも安心を届けられたら嬉しいです。
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